研究活動を通じた地域貢献へ(健康・発育発達研究室:高橋功祐ゼミ)

 

健康・発育発達研究室では,「子供の体力・運動能力の保持増進、健康的な生活習慣の獲得に資する研究」をテーマにして研究活動を行っています。子供の体力・運動能力はピーク時と比較して、依然として低い水準にあります。その背景には社会構造の大幅な変容により、子供たちの運動の価値が低くなっていることが挙げられます。運動の持つ魅力を子供たちに伝え、運動欲求を引き出していき、運動の価値を確立していくために、様々なフィールドに出向き実践的に研究活動をしています。

これまでの研究で石巻圏域の子どもの体力は,他の地域と比較して低い傾向が明らかになりました。本年度はさらなる原因解明のため,下記の研究課題を実施していきます。

 

2023年度の研究課題】

石巻圏域の3歳および4歳児における日常生活行動に関する調査研究

本研究は,オーストラリアのウーロンゴン大学の国際研究SUNRISE(https://sunrise-study.com/)に研究協力をしております。石巻圏域においてWHO の 5 歳未満小児の身体活動、座位行動、睡眠グローバル・ガイドラインを満たす満 3,4 歳幼児の割合を明らかにし,発育や発達の現状と関連性があるのかを明らかにすることを目的としています。この調査から得られた知見は、世界保健機関(WHO)が推進する子どもたちの健やかな育成に向けた生活習慣に関する基礎資料(ガイドライン)として貢献することが期待されます。

 

石巻市の子供の身体組成の特徴と生活習慣との関連性

本研究は,石巻市教育委員会と連携して実施していきます。石巻市における子供の体脂肪量や筋肉量などの身体組成の特徴と生活習慣との関連性を明らかにすることを目的としています。研究成果は,肥満傾向児の減少に向けた具体的な改善策の提案に活用され,今後の石巻圏域における健康事業の発展に寄与することが期待されます。

 これらの研究課題に取り組み,そこで得た研究成果をもとに効果的な施策の提案につなげていきたいと考えています。

 

【研究活動を通じた地域貢献へ】

 本研究室では,保育,教育,運動指導の現場での実践を中心に活動しています。

計画(Plan):効果的な運動プログラム,健康教育を構築する

現場実践(Do):構築した運動プログラムや健康教育の実践する

研究(Check):体力測定や生活習慣の調査で現状把握する

実証(Action):研究結果から現場実践の効果の検証する

効果の検証をもとに運動プログラムを再構築(Plan)し,現場実践(Do)へ…

 これらの活動を通じて,健康で活動的な子どもたちを育てていき,元気で活気あふれる地域へとつなげていければと考えています。



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